北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0758】Bellenda Col di Luna Prosecco Treviso Millesimato Extra Dry 2011

“コル・ディ・ルーナ”プロセッコ
 
 やたら暖かくなってくると泡が欲しくなるわけで、こいつを選んでみた。このベッレンダという会社は、やたら派手なボトルのスパークリングワインばかり売っていて、それがまた胡散臭くてイタリアっぽいけれども、中身はあまり信頼していないので、この、ちょっと生意気なボトルのプロセッコも「怪しいなぁ」と思いつつの抜栓。
 
 見た目はかなり薄くて、期待通り残念なスパークリングワインの予感がするけど、泡はけっこう立派。細かな泡が20分間にわたってたくさんのぼり続ける。水面は泡がボコボコ。匂いはかなり酸っぱそうな、柑橘系、それもすだちと八朔の中間ぐらいを連想させるような。少し八つ橋の匂いもして、なかなか豪華。
 
 口に含むと、軽やかな酸味と夏蜜柑のような甘さと苦さ、このあたりがだいたい軽いところでできあがっている。そんなにごつく苦いとか甘いわけではなく、軽快な路線で非常にドライで「エクストラ・ドライ」の名に恥じないような。余韻とか重さとかは足りないけれど、このワインにはそんなの要らないような気がする。で、予想通り、泡がバテてきて、なんだか単調になって参りました。でもイタリアのスプマンテって、やっぱりこれでいいような気も。