北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0763】Mongeard Mugeneret Bourgogne Pinot Noir 2010

 
 [2010] ブルゴーニュ ピノ・ノワール (モンジャール・ミュニュレ)
 
 色は、典型的なブルゴーニュ色で特にあれこれ言うようなものではなく。匂いをかぐと、「紫色の匂い」というか、酸っぱそうな匂いが中心軸にありつつも、それをイタリアでいう「スミレ色のキアンティ臭」のもっときついやつ、言うなれば大当たりを引いたこの時のキアンティ・ルフィーナを口に入れた後のようなきっついやつが襲ってきて、びっくりさせられた。この風味で、ブラインドでピノ・ノワール種だと辿り着けるか全然自信がない。
 
 で、口をつけてみると、同じものの2008に比べてとってもまろやかで、酸味の攻撃性が落ち着いている。意外なほど円満で、渋みも柔らかく、果実味その他のバランスが整った端正な平ブルゴーニュで驚かされた。そうこうしているうちに、このときのラトゥールピノ・ノワールみたいな「新鮮な山の果実」に通じる安ピノ臭が混じってきてなかなか幸せ。2010の安ピノって、実は現段階で自分の好みなのかな?2010の安いブルゴーニュ赤を買い漁りたくなった。