北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0774】Philippe Bohrer Alsace Sylvaner 2011

 
フィリップ・ボレール シルヴァネール 2011
 
 春が来るとアルザスワインが俄然飲みたくなってきて、今年最初のアルザスワインをあけてみることにした。安いメーカーの安い品種・シルヴァーネル。この品種と対峙するのはもしかして初めて?
 
 色はかなり薄くて安っぽい白ワイン色をしている。でも予想通り。匂いをかぐと、弱々しく花の匂い、そしてオイリーな何かがちょっとだけするような気がする。
 
 口に入れてみると、あれっ面白い感じだ!メロンではなく瓜やキュウリに近いような植物的な匂いというか、エキスっぽいものが通り過ぎていく。ワイン本体は軽いつくりで、こぢんまりとした酸味に小規模な甘み。けれども同価格帯のソアーヴェに比べると“宙を漂うような”感じや“輪郭の滲んだ”感じがしなくて、“地に足のついたような”“輪郭のくっきりした”イメージ。趣向は違うけれども、なかなかおいしい!安ワインの趣としてはアリな部類。ただ、飲み進めると疲れて飽きてくるところがあって、地に足がついているがゆえにかえってソアーヴェ系に比べて重い終盤というか、鬱陶しさみたいなものはあったかも。