北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0775】Louis Carillon Saint-Aubin 1er Cru Les Pitangerets 2008 

 
 ルイ カリヨン サントーバン PC レ ピタンジュレ [2006]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 この銘柄は、約三年前に2006年ヴィンテージのものと対戦したことのあるもの。今回は2008年モノとの対峙。果たしてできばえはいかに。
 
 まず、色をみると、少しだけレンガ色を帯びた、淡いワインレッド。ピノ・ノワールの美しさというとこんな色を連想するような感じで、最近みかけたブルゴーニュのピノ・ノワールとしては一番色が薄い部類に入るかも。匂いをかいでみると、むせかえるような果実臭、ラズベリーをぐしゃっとつぶしたような匂いとアルコール臭、それと新しい木材の匂いとわずかばかりの安ブルゴーニュ臭(ゴムみたいなあれ)が混じっている。
 
 口をつけてみると、涼しげな果実味とかわいい酸味が口のなかにチョロチョロ入ってきて、かなりうまい。ただ、少し木っぽさが強い&のどの通りの良さそうなスケールの割にタンニンがバサバサしているところが気になって、なにもかも円満無敵のワインって感じではない。これでも十分おいしいけれども、加点法でも減点法でもそんなに高得点にはならないような感じ。これぐらいのコンパクトさなら、バランスが良いか、香りか味が突出していてくれると嬉しいんだけど……。
  
 ※二日目は少し軽い感じになった。まだ美味いけれども、フルーツ感以外の取り柄は目立たなくなったかも。