北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0824】Gulfi Rossojbleo 2011

 
ロッソイブレオ [2011]/グルフィ
 
 今日の夕食はローストンカツ、ゴボウの甘辛炒め。こういう洋風なのか和風なのかよくわからない油モノと相性が良さそうなワインを探していたら、こいつが目に留まった。シチリアのワインメーカー・グルフィの一番ベーシックな赤ワイン。しょっちゅう呑んでいるようにみえて実はずっと呑んでなかった。
 
 色はものすごく若々しい、紫色を帯びた濃くて不透明な液体。匂いをかぐと、スミレのような、キアンティクラシコでよく出会うような、なんというかイタリアっぽい匂いがする。安ワイン道場の師範のいう「膏薬のような」って、たぶんこの匂いの事なんじゃないかっていうようないつもの匂いが強い。
 
 口に入れてみると、甘酸っぱくて開放的、それでいてタンニンがピシッとした味が、スミレのような香りと一緒にじわーっと広がる。おいしいワインで、もちろん食べ物とはよくフィットする。人なつっこいワインだけれど、甘みがそんなにキツくなくて酸がしっかりしているのか、鬱陶しいと思うことはない。このワインログを書き始めた頃はありがたがって呑んでいたみたいだけど、今呑むと、そんなに凄い個性を持っているようには感じられず。でも汎用性は高そう。
 
 
 ※二日空けて残り半分を呑んでみると、さすがに酸味が少し強くなって、ちょっとだけ硬派なワインになった。でもなんとなく開けっぴろげなところがあって、イタリアらしさは残っている。外向的。