北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0874】Cantina di Montefiascone "Est! Est! Est!" 2011

エスト!エスト!!エスト!!!・ディ・モンテフィアスコーネ【2011】
 
 最近の安ワインは果実味や甘みが豊かだったり、樽のフレーバーが(最初の2杯ぐらいまでとはいえ)たっぷりで安くてもゴージャスなやつが多い、けれどイタリアにはまだまだ安ワインらしい、チープを地でいくワインがたくさんある……そのことを確認するために、悪名高き「エスト!エスト!エスト!」を呑んでみることにした。昔、何度か呑んだけれども全く好きになれなかった。今呑んだらどうなる?
 
 グラスに注いでみると、まず、色は少し赤みがかった、透明感抜群の薄い色合い。匂いをかいでみると、コルクのかすが少し落ちたせいか、コルクっぽい匂いがしてちょっと嫌な感じ。それでも、その後ろから台所洗剤のような花の匂いがふんわり匂ってくるのは偉い。
 
 口をつけてみると、うへっマジでちょっとコルクっぽいのでは?果実味の淡泊な……というよりも薄いっぽい風味に、とってつけたような底の浅い酸味、後味はとても水っぽくて見事にイタリア白安ワインの王道を行くような。こういうワインを期待していたとはいえ、これはちょっとやりすぎでは……。
 
 幸い、後半になってくると生のタマネギのような微妙な風味が混入してきてちょっとした変化が楽しめた。それでも今日日1000円払ってこれはない。こういうチープさは、スペインのボトル500円ぐらいのワインにならアリのような気がするし、イタリア白ワインってぇのは果実味や甘みを誇るようなジャンルではなく、酸味が薄くても許されるジャンルには違いない、けれどもこれはあんまりでは……。
 
 やっぱり好きになれませんでした。やっぱりトレッビアーノとフラスカティは鬼門だ、ヴェルメンティーノとガルガネガは良くても、おまえらはだめだ。