北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0902】Cavalierino Rosso di Montepulciano 2010

 
カヴァリエリーノ ロッソ・ディ・モンタルチーノ

 今日の夕食は焼き肉。少し脂が乗った肉っぽいのでキアンティクラシコではなく、あえてロッソ・ディ・モンタルチーノを選んでみた。グラスに注いでみると、色は深いガーネット色で少し茶色がかっていて不透明。匂いは、ニスをぬった木の板みたいな揮発臭と、ザラザラを連想させるような甘い匂い。
 
 口に入れてみると、きっつい渋みと酸味が同時に来た。アタックはがつんとしていて、呑み心地もがっしりしている。なで肩の対極、四角形を連想するような。果実味ももちろんあるけれど、タンニンでできた格子の間から流れ込んでくるような。どうもタンニンがざらざらするせいか、その果実味もざらざらと喉の奥に入っていくような感覚がある。肉との相性は抜群ながら、これは食事が終わったらワインがすっかり浮いてしまいそうな雰囲気。
 
 ところが幸い、時間が経つとワインが柔らかくなってきて、甘みが感じられるようになってきて、困ったことにどんどん呑み進めるような方向へ。ああ、いけない、こういう赤ワインは残さないと…と思っているうちに全部開けてしまっていた。