北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0913】Philippe Colin Chassagne-Montrachet Premier Cru Morgeot 2010

 
フィリップ・コラン シャサーニュ・モンラッシェ・1er・モルジョ [2010]
 
 色は、少し照りの入った赤ワイン色で、透明感が高く、あんまり黒っぽくない(だから濃い印象も受けない)。匂いは注ぐ段階から感じられて、甘いチョコ系の匂いよりもベリーな方面の匂いのほうが先行している。今まで飲んだやつだと、「サン・トーバンの赤」が雰囲気としては近いような。
 
 口に入れると、うっへぇ甘酸っぱい!とてもブルゴーニュ一級の赤ワインとは言い難い、とんでもない酸っぱさ。痩せていると感じられるし正直あまり美味しくない。酸っぱいワインは嫌いじゃ無いけれど、これはちょっとあんまり過ぎる。幸い、今日の夕食の豚肉料理やトマトスープとの相性は悪くないような気がするけれど……。
 
 ところが、ここからが安ブルゴーニュ赤とはちょっと違った。ローソクのような揮発臭とニュニュっとした風味、そしてベリー系の新鮮な果実味が膨らんできて、弱点が軒並み補われるような方向へ。腐敗臭の方面は全然だけれど、サン・トーバン赤の互換機種と考えるぶんには、そう悪くない内容かも。このワイン自体、赤の一級にしては安価だったことを思えば、値段相応なのかもしれない。