北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0924】Cellier des Ursulines Volnay 1er Cru Les Caillerets 2004

 
ヴォルネ・プルミエ・クリュ・一級“カイユレ”[2004]年
 
 最近、安いブルゴーニュ一級、特にヴォルネの安いやつを見かけないなあ……と思っていたら、聞いたこともないメーカーの、弱ヴィンテージ2004が売られているのを発見。なんとも博打めいた品だけど、とりあえずやるだけやってみようと思って購入、一週間ちょっと置いてから抜栓。
 
 色は、いかにも熟成したというか、年を取ったブルゴーニュらしい赤茶色っぽい透明なやつ。色が薄いのは2004年という弱ヴィンテージを反映したものなのかな。匂いは、ワインが冷えすぎているせいかはじめはローソクっぽい匂いがするだけ。でも手で温めていると、果実を予感させる甘い匂いとチョコレート臭が漂ってきて、これからの展開に期待したいところ。
 
 口に運んでみると、思ったよりも現役、やや水っぽいけれども酸味や果実味はしっかり感じられて、老いて鰹節っぽくなってしまう手前というような。時々木片や土や粘土のような匂いも混じってきて、圧倒的なおいしさではないけれども複雑さはちゃんとあるような。ヴォルネですかと言われるとなんだかよくわかんないコート・ド・ボーヌの一級?という気がするけれど、値段相応のような気はした。
 
 ※二日目はちょっとキュートで、ちょっと酸っぱさ優先なワインになった。あとビターでもある。そこまではいいんだけれど、ほんの少しビリッとするような気が。「ビリっと?」……。それでも時々不思議な香りが鼻をよぎって、おや?と思わせてくれるあたりは、悪いヴィンテージの安い品とはいえ、ヴォルネ・カイユレの面目躍如といったところ?