北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0939】Leroy Bourgogne Rouge 2009

 
ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ 2009
 
 今日の夕食は麻婆豆腐と野菜炒め、野菜スープを中心にしたもの。これはこれとして、先日のルイ・ジャドと同じヴィンテージの違うメーカーの平ブルゴーニュを呑んでみることにした。選んだのは、メゾン・ルロワの平ブルゴーニュにしては高価な値品。果たして、値段にみあった説得力はあるのか?
 
 色は、とても濃いピノ・ノワール色で少し青みがかっている感じがする。黒さはかなりのもので、コート・ド・ニュイや新世界のピノ・ノワールを連想するような感じ。匂いは先日のルイ・ジャドのブルゴーニュ赤に比べると甘みが幾らか強く、獣っぽさとアルコール臭い感じが少し弱いような気がする。そういう意味では上品な滑り出しでスタートした。
 
 口に入れてみると、うわっ酸味が来た!びっくりするほど酸味がしっかりしていて、その後から、厚みのある口当たりと軽い苦み、それからえらく新鮮で「輪郭のくっきりした」果実味がやってきた。タンニンはしっとり系で、存在感はあるけれども鬱陶しいような感じでは無い。なるほど、確かに優れているし上品。ただ、価格を考えたらちょっとあり得ないぐらい普通。平ブルゴーニュってのは普通じゃなきゃいけないものだろうから、文句言っちゃいけないんだろうけれど、これは普通な普通というか、以前コシュ・デュリの平ブルゴーニュ赤を呑んだ時のような「えっ?なにこれ?!」感には届かなかった。