北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0951】Baptiste Dutheil Chinon Les Delices 2010

 
シノン デ・レリス
 
 そういえばカベルネ・フランってあんまり呑んでないかなぁと思ってついでに注文した一本。
 
 色は、かなり黒っぽくて不透明なワインレッドで、ピノ・ノワールなんかに比べると凄く暗い。で、匂いはというと、「ヨモギ団子」という言葉がぴったりの、草のような香りとあんころのような甘い匂いが混じっていて、それがちょっとだけ油性マジックのような気配を漂わせている。こう書くとガチャガチャした匂いのように読めてしまうかもしれないけれど、実際には「ヨモギ-あんころ-マジック」の一体感というか調和がとれ、これはこれでひとつの世界になっている。
 
 口をつけると、ヨモギ&あんころに、苦みでコートされた果実味がぎゅぎゅっと入ってきた。高価な感じはしなくて、タンニンは柔らか&果実味の濃厚なタイプ。匂いのヨモギ成分のせいか、妙に若々しい飲み物、という感じがする。もしかして、これは呑むのが早すぎるとか?正直のところ、自分が好きでしようがないと感じたカベルネ・フラン(またはカベルネ・フラン製とおぼしきワイン)に比べると、ヨモギが強くて、果実味が濃厚すぎて、ちょっとしんどいかなと思った。
 
 ※翌日になってもヨモギ成分の強いワイン、という感じはあまり変わらない。自分が美味いと思ったカベルネ・フランに比べると、良くも悪くも癖が強いワインと感じた。