北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0953】Domaine Marquis d'Angerville Bourgogne Passetougrain 2010

 
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ パストゥグラン
 
 平の赤ブルゴーニュは結構呑んでいるけれど、ブレンド物の「ブルゴーニュ・パストゥグラン」は全然呑んでなくて、一度ぐらい呑んでみようと思って抜栓したのがこれ。作り手は、かなり信頼しているダンジェルヴィーユさん。果たしてどんなワインなのか。
 
 まず、色はすごく明るくて、いつものブルゴーニュに比べるとロゼ寄り。イタリアワインでいえばファルネーゼのロゼ(チェラスオーロ)にかなり近い。で、匂いをかぐと、すごくかわいらしい、お菓子のような甘い匂いが漂ってくる。昔、バターケーキの上に載ってた砂糖漬けのサクランボみたいな、ああいう色と匂い。
 
 で、口をつけると、うわーこれまたキュートな甘み。アタックの時点でパァッっと甘みが広がって、それがまた砂糖漬けサクランボみたい、だけど後味には素晴らしい酸味がツルッとやってきて、余韻を長く残さずに消えていく。このワイン、「ブルゴーニュ平ワイン」というより「ボジョレー」の発展型というか、ボジョレーを補強して平ブルゴーニュの長所を足したようなイメージ。平ブルゴーニュに近いものと思って呑むと「えーっ」ってなりそうだけど、「ボジョレーにブルゴーニュ赤の長所を合体補強させたもの」と思って呑めば、案外悪くない選択肢のような気が。美味い。