北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0964】Domaine Coche-Bizouard Pommard 1er Cru La Platiere 2005

 
[2005] ポマール 1級畑 ラ・プラティエール
 
 色は、かなり薄めのピノ・ノワールで、「朱色を少し暗くして透明感をだしたような」色調。グラスの辺縁は透明感があって、それなり歳を取っておられる様子にみえる。匂いは、最初はコルクっぽい不吉さがあったけれど、続いてサクランボ系の匂いに転じ、チョコレートっぽい匂いが混じりはじめた。匂いのパワーはそんなにあるほうではない。
 
 口をつけてみると、まず酸味とサクランボがいきなり炸裂。うおー凄いサクランボだ!酸味重視型の酸っぱいワイン。でも、これは冷えすぎているせいかも、と思って暫く待つと、ローソクのような匂いがこみあげ、柔らかな呑み心地になってきた。タンニンはなで肩で「ある」とわかるけれど、肩肘を張るようなものではない。でも、女性的なワインとも言えないというか、ビターチョコレートのような落ち着いた甘みと苦みが利いている。
 
 で、これがまた夕食のベーコンと挽肉のパスタに不思議なほどよく合う!たぶん、酸味の強さと苦みのお陰なんだろうけれど、びっくりするほど相性がいい。単体で“鑑賞”するより、飯と一緒にモリモリ頂くほうがおいしいだなんて、コート・ドールの一級としては掴みどころがいまいちわからないけれど、これは飯と一緒にやって幸せなのは悪いことではなかった。