北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0976】Thierry et Pascale Matrot Meursault Perrieres 2008

 

 
 色は、黄金色をしていてまさにムルソーそのもの、予想以上に生きが良さそうでおいしそうな外観をしている。で、匂いのほうは、はじめ花梨や杏の匂いがして…うへぇ悪くなってるんじゃないか…と思いきや、ローソクの匂いを伴ってはちみつの匂いが漂ってきてちょっと安堵。
 
 で、試飲。予想していたよりもずっと手ごたえがあって、どっぷりと甘く、なによりでかい。幸か不幸か、ここでも花梨や杏のフレーバーが漂っているけれども、ワインの手ごたえ自体はふっくらというより「そびえたつ感覚を伴っていて」なかなかの貫録。ただ、このワインはほんの少しだけ異質な苦さと、ごく微量の沢庵っぽさ、もっと言うとビリっとした感覚を伴っているので、少しだけダメージを受けているような気がする。それでも、どんどん膨らみ、パンのような香りも漂い、寝しなにはハチミツの味と香りが大炸裂。ちゃんと凄いじゃないですか。このメーカーのムルソー2008は、正直あまり良い感触じゃなかったけれど、今回やっと満足いくところまで愉しませてもらえた。
 
 ※翌日。ちょっと水っぽいかなと感じるけれど、キノコみたいな匂いも混じってきて「そこらの白ワインとは違うんですよ」アピールというか、やはり面白かった。