[2011] サヴィニ・レ・ボーヌ エマニュエル・ルジェ
続いて、エマニュエル・ルジェのサヴィニ・レ・ボーヌの村名格を。このワインは2001年モノに以前当たっていて、びっくりするほど美味しかった品。今回はどうなることやら。
まず、色は淡いピノ・ノワール色で、サヴィニの赤としては矛盾しない感じ。で、匂いを確かめてみると、少し甘くてチョコレートな雰囲気にローソク臭を足したようなタイプ。ガンガン攻めてくるという感じではない。
口に入れてみると、まず、溌剌としたベリー系の果実臭がワッと来て新鮮さにびっくり。でも、その数秒後には甘くコーティングされた魅力たっぷりの美味しさがこみ上げてきて、酸っぱさを上手にカヴァーしている。巧い&美味い!タンニンは控えめで、きめが細かく、呑み心地を補強しているかのよう。口をつけた時も後味も、きっちり酸味がピーンと残るんだけど、それだけで終わってしまわず、イチゴチョコレートのような甘味とミルキーな舌触りで円満で心地よいひとときをつくりあげている。
感動、とまではいかないけれども、これはこれでよく出来ている!サヴィニ・レ・ボーヌの長所を残しつつ、短所を巧みにカバーして、えらく優等生なワインとしてまとまっていた。