北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1034】Joseph Drouhin Beaune Clos des Mouches 2010

 
2010 ボーヌ クロ・デ・ムーシュ ルージュ ジョセフ・ドルーアン
 
 ジョセフ・ドルーアンのミツバチマークのボーヌ一級、クロ・デ・ムーシュ。今回、このワインがヴェリタスで5600円という、信じられない価格でたたき売られていたので思わず買ってしまった。ヴィンテージはあまり期待していない2010とはいえ、即呑みならアリなんじゃないか。
 
 届いた実物をチェック。とりあえず吹きこぼれの跡は無し。インポーターは、ヴェリタスでしばしば見かける「ワインプレスインターナショナル(引取先が大阪府泉佐野市りんくうで、こっちのほうが印象に残っている)」。コルク上面が茶色だったのでヤバいかな?と思ったけれども、実際に抜栓してみるとコルクコンディションは良好、それにしても長くて立派なコルクだ!ドルーアンの看板ワインだけのことはあるような。
 
 色は、とても薄いワインレッドで、ブルゴーニュの赤としてもかなり薄いほう。まして一級でこれだけ薄い色をしているものはあまり無いような気がする。匂いを確かめると……おお、軽く若芽っぽさを伴った新鮮な系統のベリーの匂いがした後、ローソクみたいな揮発臭とチョコレートがバッチリ匂ってくる。気がつけば、量販型のイチゴジャムみたいなかわいげのある濃い匂いと、腐った切り株みたいな香りもする。初手としては派手すぎ。
 
 口に入れてみると、凄く軽くて果実味炸裂!ライトな甘さを伴った、なんとも気持ちよくて口当たりの優しい味。見た目ほど水っぽくはなく、どっちかというと瑞々しいって言葉のほうが似合う。ほんの僅か、ビリッとした雑味が混じっているかもしれないけれど、これは疑心暗鬼によるバイアスかもしれない。
 
 暫く経つと、香りに蜂蜜のような甘いやつも感じられるようになり、味わいも甘酸っぱさが炸裂したり、ど派手な様子に。これ、完全に飲み頃なんじゃないでしょうか。呑んで楽しく、鑑賞して面白く、言うこと無し。
 
 ※二日目も、甘酸っぱくてなかなかの優れものだけど、前日のような絢爛さは無くなった。やっぱりこのワインは今が飲み頃なんじゃないか。もう一本追加購入。