北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1045】Louis Latour Chassagne-Montrachet Premier Cru Morgeot 1998

 
[1999] ルイ・ラトゥール シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ
 (※リンク先はヴィンテージが異なります)
 
 久しぶりの出稽古。今回エンカウントしたのは、ルイ・ラトゥールの白ワイン、場所はシャサーニュモンラシェの一級で白、1998といえば結構なご年齢。一体どんなワインが出てくるやら。
 
 グラスに注いで頂くと、見た目は山吹色がギンギン。かなり歳を召された感じ。で、匂いはアンズの匂いが仄かに漂ってくる。それと、少しフレッシュな花畑っぽさを伴っていて、年齢不詳といえば年齢不詳。
 
 口をつけてみると、思ったよりも若い!アンズのフレーバーはそれなりあるんだけど、爽やかなシャルドネ、それこそイタリア北部で作られた(少し値段の高い)シャルドネを連想しそうな、そういう爽やかな酸味を身に付けている。もちろん「酸がきつい」なんて事はなくて、「はっきりしているけれども押しつけがましくない」。だからスースーと入ってきて引っかかるところが無い。以前に呑んだルフレーヴの平格にあったような、樽の五月蠅さとも無縁。
 
 ただ、こうした特徴がそのまま弱点にもなっているというか、このワイン、あまりにもスルスルと気持ちよく入ってきてしまって、「押し」とか「自己主張」が見当たらない。特徴が無いのが特徴、といえばそれまでだけど、こいつは「いいひと」過ぎて主役になれきれてない感じ。料理の引き立て役にするか、一人でしみじみやるのが吉なのかも。