北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1047】Farnese Pinot Grigio 2012

 
ピノ・グリージョ [2012]
 
 見た目は同品種にしてはちょっと色が濃いかもしれない、輝いた黄色っぽいワイン。匂いはオイリーかつ植物的で、やっぱり台所洗剤に近いニュアンスの、いかにもな雰囲気。オイルの隙間を縫って鼻に飛び込んでくる、若々しい香りがなんともすがすがしい。
 
 口に含んでみると、酸味のしっかりとした、清々しい白ワイン。たぷたぷとボリュームがあり、ミネラリーな硬さとうまく帳尻が合っているんだけど、それらを差し置いて一番印象強いのは、後味の美しい酸味のほう。これが長く尾を引いて、柑橘類とマスカットの中間みたいな甘味と一緒に口のなかに残る。
 
 そうこうしているうちに、よもぎやハーブのような植物っぽい風味が強まってヴェルメンティーノ種にちょっと似てきたけれど、それにしてはボリュームも立派。とにかく楽しめてお買い得と感じた。

※二日目の最初はえぐみが強いと感じたけれど、じきに落ち着いてくれた。