ヴィニコラ・デル・サンニオ ファランギーナ
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今日の夕食は、クリームシチュー、牛肉をあしらったサラダ、フランスパン、麻婆豆腐。こういういい加減な食事にしっくり来るワインは……あった。イタリア南部の白ワイン三羽カラスのひとつ、ファランギーナの安物があるのだった。これならちょうど良いと思って抜栓。
見た目は、少し緑色がかったなかなか美しい色合い。そして匂いは……いけている!スーッとした感覚を伴った台所洗剤、植物系のフレーバーが花開いたとても楽しみで爽やかなやつが来た。
口をつけてみると……ゴワッとした、がっしりとした酸味が襲ってきた!ものすごく涼しげで迫力のある酸味で、甘みは割と控えめで、植物系の気持ちの良いフレーバーがかなり長く続いている。鉱質風味も強めなお陰か、呑み心地に張りがあって、「ふくよか」というより「カチッ」としている。これは上質なワインだ!呑んでも呑んでも酸味のお陰か飽きが来ない。そんなに複雑なワインではないけれども、持ち前の酸味のお陰で救われているところの大きなワインだった。
※翌日もだいたい同じ調子。とても涼しいワインで、それでいて張りがあって軽さに流れすぎない地力みたいなものがあると感じた。良いワインじゃないでしょうか。