北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1074】Galo d'Oiro Vinho Regional Lisboa Tinto-Red 2012

 
 このワインは、ラベルに鶏マークの貼られたポルトガル産の赤ワイン。インターネットで検索してもそれらしいワインは引っかからない。
 
 見た目は、まずまず透明感のある、少し青紫がかったようなワインレッド。色は黒っぽいんだけど、どこか少し明るさを帯びていて、ちょっと光を当てるとえらく明るい色合い。でもって、匂いを確かめると、イタリア赤ワインにありそうな軟膏の匂い……のようにみえて違う、もっと毎日香とか、ガッチガチの葬式用線香〜蚊取り線香みたいなよくわからない匂いがする。このワインブログでは頻繁に「線香のような」と表記するけれども、こいつの線香っぽさは別格で、どこか虫除けを連想させるような何かがある。
 
 口をつけてみると、やっぱり線香っぽい薬用入浴剤か何かを思わせる、あまり馴染みの無い風味がやって来た。果実味はしっかりしていて甘みも良好でまとまっている。タンニンは軽め。香りはあまり受け付けないけれども、飲み口はニュニュっとミルキーで、人当たりは悪く無い感じ。
 
 ※翌日になると、線香っぽさが落ちて、もっと飲みやすく、ただしもっと普通なワインになった。癖の強ささえ気にならなければデイリーものとしてはまずまずだと思う。