北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1085】Azienda Agricola F.lli Grati Chianti Rufina Villa di Vetrice 2012

 
グラーティ キアンティ ルフィナ ヴィッラ ディ ヴェトリチェ[2012]
 
 今日の夕食は、ブロッコリーとチーズとマカロニのグラタン、ハンバーグ中心のもの。じゃあ軽めのキアンティにしましょうと思い、キアンティ・ルフィナを選んでみることにした。
 
 まず、色はそれほど濃くない赤ワイン色で、透明感が幾らかある程度。香りは弱めで、ちょっとほっこり小豆系と僅かばかりのスミレ系の香り、それから奥のほうからおずおずと果実の新鮮な香りが漂ってくる。
 
 でもって口に入れると、新鮮な果実味がパッと広がる素直なタイプ。苦みや渋みはあまり強く無いけれども味のエッセンスの一部にはなっている感じで、キツくはないけれどもしっかりとした渋みorザラザラ感が舌の上に乗っかる。そこまででも価格的には十分だけど、二杯、三杯と進むにつれて、スミレエッセンスが強まり、ほのかな土の香りすら漂ってきてキアンティ・クラシコ級の味わいに。それでいて、快楽に忠実なワインでもある。このメーカー、前にもリゼルヴァクラスで良い思いをしたことがあって、値段の割に立派な風味でお買い得だと思う。
 
 ※翌日は少し痩せた感じになったけれども、風味の複雑さはまだ残っている様子。