北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1095】Lacoste Borie Pauillac 2007

 
ラコスト・ボリー 2007
 
 たまにはボルドーポイヤックのワインを試し呑みしてみようと思い、このワインを選んでみた。ワインのあては田舎風の丸パンと牛肉を焼いたもの。
 
 まず、見た目ははっきりと暗い赤ワイン色、というかちょっとこげ茶色がかっていて、ワイングラスの中心部は不透明と感じる。で、匂いはワイングラスから豆を煮たようなモクモクとした匂いが甘さを伴ってあがってきて、なんとなくお汁粉のよう。実際にワイングラスに鼻を突っ込んでみると、ピーマン系の青い匂いがぷーんとして、そこに果実味を予感させるようなツンとした香りが伴っている。
 
 口に入れてみると、口当たりはまず柔らか。酸味はあるけれどもそれほど全面に出て襲いかかってくることもなく、柔らかな飲み口の後からじっくりと果実味が盛り上がってくる。それが後味のメイン。タンニンは割と柔らかめでギスギスしていないけれども、苦みが適度に加わっていて苦みが苦手な人は敬遠しそうではある。でも、この苦みと控え目な酸味のおかげか、落ち着いた飲み心地。時間が経ってくると、ピーマンっぽい風味は目立たなくなって、ちょうど良い果実風味になったような気がする。凄いワインではないかもしれないけれども、ワインが好きな人で落ち着いたワインがいいなら、アリなのかな、と思った。
 
 ※二日目。落ち着いている。しっとりとした飲み心地。ちょっと血っぽい&革?っぽい感じもするような。それでいて枯れているわけでは決してなく、果実味がそこにあると実感できる。