北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1152】Domaine Drouhin Oregon Pinot Noir "Dundee Hills" 2012

 
[2011] ドメーヌ・ドルーアン ピノ・ノワール "ダンディ・ヒルズ" オレゴン
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今日の夕食はワイン煮込みを中心としたもの。これに合わせるべく、オレゴン州ピノ・ノワールを選んでみた。作り手はブルゴーニュでも有名なドルーアン。まず、見た目はごく普通のピノ・ノワール色……というには少し青みがかっているかもしれない感じ。ちょっと黒ずんでいて、もしブルゴーニュの赤なら濃くて暗い部類に入りそうな感じ。で、匂いを確かめると……うわ、ぜんぜん香って来ない。温めてゆっさゆっさするとチョコレートっぽい香りが来るけれども、およそ大したものではない。これ、早く開けすぎたんじゃなかろうか。ワインが「まだ眠たい眠たい」と言っているのか、そうでなければよほど出来が悪いのか。
 
 口に入れてみると、チョコレートドリンクのような口当たりと風味に、後味はキュートな酸味。タンニンはしっかりしているけれども口当たりはそんなに攻撃的ではなく、上顎を甘酸っぱい酸味が駆け下りていく。余韻も結構長い。ってことは質が悪いわけでなくやっぱり何かが眠っているのでは?
 
 時間を置いた二杯目。うーん、まだ駄目だ。味はとてもいいけど、香りが全然漂って来ない。味もいいし口当たりも滑らかで丁寧と感じるけど、香りがここまで欠落していると異様に感じる。ワインは香りが伴っていないとからきし良くないと思い知った。もしかして飲む時期を焦り過ぎて「開けてはいけない時期に開けてしまった」?
 
 ※二日目になって、ようやくジャムっぽい香りが漂いはじめ、味にもそれが乗り移った。とても果実味の濃いピノ・ノワール。これはまだわかる。