イエルマン ヴィナーエ 2012
このワインは、イエルマンがつくっている土着品種(リボッラ・ジャッラ)のワイン。前から贔屓にしていたんだけど、イタリアワインにしては珍しく、近年どんどん値段が高くなっていて少しずつ買いづらくなってきた。最近は、店によっては4000円ぐらいで売られていて、こうなるとさすがに躊躇ってしまう。今回開けたら、次は一体いつになるやら……。
まず見た目。注いでみると予想していたよりも「薄い緑色」を帯びている。あまりイエローイエローしていなくて、ちょっと意外。香りは、最初カスタード系の甘い香りがして、そこからクッキーっぽい雰囲気と花束のような香りに転じた。
口に入れてみると、清々しい八朔系の甘味と苦みがわっと来て、でも酸味はあまり長続きしない。バターでピーナッツを炒ったような風味とコクが感じられて、じわじわこみあげてくる白ぶどう酒らしい果実味と相まって独特の余韻。これは以前に呑んだ時の印象ともそんなに遠くないし、なにより素敵だ!ゆったりと飲んでいると、今回は「清潔感のある白ワインの風味」というかミネラルなのかな?ナッツでバターなワインなのに清々とした感じを受ける。そうこうしているうちに、水仙のようなさっぱりした香りが強くなってきた。
やっぱり良いワインですよ、こいつは。味はいいし、特徴もあるし、変化もそれなりあって飲み飽きないし。値段が上がっていくのも、わかるような気はする。もう少し手頃なら、どんどこ買うんだけどなぁ。
※二日目はもう少し酸味が強くてボリュームが下がった感じになったけれども、それはそれで飲みやすく悪い感じではなかった。でも初日のインパクトのほうが良い感じ。