北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1176】Saintsbury "Garnet" Carneros Pinot Noir 2008

 
【セインツベリー】ピノ・ノワール・カーネロス[2010]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインもカリフォルニア産の赤。お手頃2500円で売られていてまだ買ったことが無いところだったので選んでみた。スクリューキャップなのも微妙にありがたい。
 
 まず、見た目は名前のとおりガーネット色の透明度の高い液体。このワインは2008年産、7年経っているためか、かなり茶色に近い色合いをしている。で、香りのほうは、煮詰めたジャムみたいな香りが優勢で、それが一定のトーンの高さを伴っているから、値段の割に体裁の立派な香りがする。
 
 口に入れてみると、香りにふさわしい、甘さたっぷりのピノ・ノワール。新世界のピノ・ノワールに時々ありがちな、コクがやたらと強くてコーヒー香が強すぎるぐらいのタイプではなく、こいつはかなりさっぱりとしていて獣っぽさも控えめ。本家ブルゴーニュで言えば、ペルナンヴェルジュレスやサヴィニ・レ・ボーヌぐらいのちょっと安めでリラックスできるようなピノ・ノワールを、少し煮詰めたような雰囲気。やや単調かと思いきや、呑み進めるにつれて梅っぽさ&酸味がばっちりと利いてきてますます美味くなってきた。
 
 新世界のピノ・ノワールながら、スイスイと飲めてしまってなかなか怖いワイン。価格を考えるとお買い得と思った。
 
 ※二日目になると酸味が強まるかと思いきや、コーヒー系のコクが強くなって、ブルゴーニュはコート・ドール南部系の畑から、北部系の背筋の通ったタイプに変貌した。好みとは言い難いけれども、これはこれでしっかりしていて消化試合には至らず。