北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1201】Vigneti del Salento "Tre Icone 663" (N.V.)

 
トレ イコーネ 663 NV
 
 このワインは「6アブルッツォ 6プーリア 3シチリア」と露骨にバラバラな地域が書いてあって、しかもノンヴィンテージ。ってことはイタリアの地域ワインには所属できない「テーブルワイン規格」なんでしょう。そのくせ、単価1600円オーバーなのは一体どうして?でも、生産者はプーリア州のひとみたいで、この地域のワインで1600円も出せばなかなかの品のはず。そのあたりの読みは果たして当たるかどうか?
 
 で、まず色。とにかく濃くて不透明。真っ黒な色をしている。香りは少しお線香っぽいながら、フルーティーで僅かにスパイシーかも。品種は絶対違うだろうけれどもシラーを連想したくなる。
 
 で、口に入れてみると、こないだのニュイサンジョルジュなどとは異質なタンニン。とても豊富で、ちょっときつい感じがする。果実味も強烈で濃厚、ピノ・ノワールに感じるソレに比べるとくらくらするほどパンチ力があり、それがコーヒー系の苦みとコクや、やはりシラーを思い出したくなるようなスパイシーな風味と一緒につっかかってくる。おいしいけれどもなんだかメチャクチャ濃厚で、たくさん呑める気がしない。でも、たくさん呑まなくても劣化は早くなさそうなので、ゆっくりいただけば良いのかも。
 
 ※二日目。ワインが、というより自分自身がクッタリしているせいか、果実味とタンニンの立ち具合がやけに意識されるけれども、滑らかに呑めている。昨日よりも今日のほうがおいしかった。ただ、これはもう少し価格が安くてもいいんじゃないかなー。