北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1211】Torbreck Barossa Valley Woodcutter's Shiraz 2013

  
トルブレック・ウッドカッターズ・シラーズ[2013]年
 
 今日のワインは、オーストラリアワインでは有名メーカーのトルブレックのもので、格安な“平格”“裾モノ”的なボトル。でも、こういう安いクラスでおいしければ上位クラスを考えたくなるというもの。
 
 まず見た目はものすごーく濃くて不透明、果てしなく紫色なワインレッド。ワインブラック、と言ったほうが良いのかもしれない。で、香りはちょっとスパイシーだけど全体的には柔らかく果実味の強いフレーバー。凄いパワフルな感じ。
 
 で、口に入れてみると、初手は甘くて口当たりが良く、後味は長く長く果実味。二口ほど飲み干してみると、ちょっとミントなフレーバーがワイングラスに宿るようになった。これもうれしい。果実味に適度に苦み(あまりだらしなくない苦み、ギュッと集中力がある)とふっくらしたタンニンがあり心を和ませてくれる。呑み心地のいい簡単なワインかと思えば、時折怪力のような力強さとアマローネもかくやと思うほど香りが力強く感じられることもある。そして「森の腐った切り株」「すっごい精気」。もし難癖をつけるなら、香りも味も酒臭さが強い?でも、これは自分の疲労によるかもしれないし、そうでないとしても好みの問題のような。とりあえずこのワインは二日目こそが楽しみなので、たくさん残して翌日へ。
 
 ※翌日は前日ほどの圧倒的な豊かさと、十分な複雑さはしおれてしまった。もちろん十分に旨いんだけど。