北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1252】Domaine Santa Duc Gigondas 2010

 
ジゴンダス [2010] ドメーヌ・サンタ・デュック <赤>
 
 いつもニコニコ、サンタ・デュックのジゴンダスをもう一度。まず、見た目はかなり暗くて黒っぽい色。それでも先日のアマローネに比べれば明るく透明感があり、あれがいかに異質だったか改めて確認できた。香りは、ややお線香っぽさを帯びた梅っぽい果実臭。相変わらずアルコールっぽさがきつい。全体として、「こんなに剣呑なワインだったっけ?」と驚くような雰囲気。2014年11月の時のような期待感満点の滑り出しとはならず。
 
 口をつけてみると、香りに比べればふんわり柔らかな呑み心地。苦みがしっかりしているけれども甘みもそれなりにあって、若干タンニンを帯びつつも後味にはキュートな酸味が長く残る。大柄なワインだけど、後味は結構かわいらしくウインクしているかのよう。その後も、ある時は甘みが強調され、ある時はチョコ系に香りが傾き。グラスに注ぎ直すたびに表情にちゃんと変化がみられるのは嬉しい限り。ただ、先日のアマローネに比べるとやっぱりスケールと緻密さでは及ばない。値段を考えれば仕方がないし、十分善戦しているとは思うけれども。佳作だけに、先日のワインの優秀さが際立つかたちとなってしまった。
 
 ※二日目、森の下草みたいな風味が伴ってきたけれども昨日に比べるとしょぼくれたような、スケールの小さなワインになってしまった。あれれ?二日目のほうが気張ってくるかと思いきや。