北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1255】Chateau Lacoste Garzac 2012

 
シャトー・ラコスト・ガルザック
 
 このワインは久しぶりのボルドー産。
 
 まず見た目。ボルドーワインらしい、ちょっと赤みの強い赤ワイン色だけど、透明度があまり高くないのが特徴。もっと透明度の高いボルドーはたくさんあるわけで、ちょっと目を惹く。香りは、ホッコリとしたお汁粉のような甘さとトーンの高い、お線香……ともまた違ったボルドーにありそうな果実系フレーバー、若干のピーマン、それから杉のような香りを伴っている。煙草も連想したくなる。うまそう。
 
 口に含んでみると、口当たりはとても滑らかでスルスル入ってくる。タンニンはすごく滑らか、酸味はボルドーとして過不足ない程度で、心地良く、期待通り。で、舌の上でちょっとした苦みが感じられて、総体としてかなり上品に感じられる。ワインのボディは、ローヌやら何やらを飲んでいたせいか、相対的には軽いと感じる。軽いけれども存在感はなかなかしっかりしている。ほんのり煙草まで匂ってくるのは、この価格帯としては嬉しい限り。かなり楽しめた。
 
 ※二日目、思ったよりも失速せずにだいたい同じ雰囲気で楽しめた。ラッキーな一本だった。