北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1260】Cantina Diomede Aglianico del Vulture 2008

 
"現在飲み頃を迎えている極上アリアニコ"【カンティーナ・ディオメーデ】
 
 この赤ワインはイタリア南部・プーリア州のアリアニコ。で、このワインを買った理由は「2008年」というヴィンテージ。安ワインのくせに随分と歳月の経った品じゃないですか。そういうのあまり飲む機会が無いので、やってみることにした。
 
 まず見た目。かなり濃い赤ワインで、透明度が低い。赤紫・青紫というよりは、ひたすら濃い感じ。香りはちょっと汗臭さを帯びていて、遅れてイタリア風の軟膏っぽさが香ってくる。でもキアンティ風ではなく、もう少し線香&梅寄りな香り。汗と合わさって独特なフレーバーと感じる。
 
 口に入れてみると、果実味と苦み、それからコーヒー系の酸味がふわんと口のなかに広がった。ビターチョコレートみたいな甘みも感じられて、最近飲んだどの赤ワインとも方向性が違っている。パンと一緒にやると果実味由来の酸味もあがってくるけれども、この状態でもどこか汗っぽく、野良な雰囲気が漂っている。まずくはないけど、あまり良くない意味で素朴だなー。
 
 ※二日目。素朴な感じがだいぶとれて、汗が鼻につかなくなってきた。こっちのほうがいい。昨日の田舎臭さはちょっと異様だった。