北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1262】Dealv Mare Clos Buzao Pinot Noir Reserve 2012

 
クロ・ビュザオ・ピノ・ノワール・リザーヴ[2012]年
 
 久しぶりのルーマニアピノ・ノワール。今回はヴィンテージが変わって2012。まず、見た目。へたなメルローより黒いんじゃないかと思うほど黒っぽくて不透明、しかも僅かに青紫がかっている。なんだか若いカベルネフランみたいな色だ。そういや、以前にこのワインを呑んだ時もこんな事を思った気がする。
 
 香りを確かめると、まず梅。梅ジャムだー!その後ろから、ガメイ系もかくやという、チープなお菓子のような甘い香り、それから苺ミルクに転じた。とにかく親しみやすい香りになってきたぞ。
 
 口をつけてみると、ミルキーな口当たりでニュニュっとしている。甘さはあるけれども乳飲料みたくコーティングされているような。で、タンニンは柔らかく、タンニンというよりワインそのものにざらつきがあるみたいな感じで、ある種のキアンティ・クラシコに似たザラザラ感を伴っている。ブルゴーニュ産の典型的な(安)ピノに比べると、「眉毛の濃いワイン」。果実味がしっかりしていて、ヨーグルトめいていて、重いワインではないけれども太めなワインだなと感じる。ピノ系より、出来の良いランブルスコから炭酸を抜いてスティルワイン然とさせたらこうなるんじゃないかというような雰囲気。でも、これが楽しみだったわけだから、もちろんok。飲み進めると、果実味の伸びやかさ、おおらかさに包まれて「しみったれた」ところがないのは本当にありがたい。やっぱりおいしいワインです。
 
 ※二日目。少し酸味が勝ったかな?とと思いきや、それもそれでやっぱり美味い。ちょっと土臭くすらなってくる。これはやっぱり優れてますよ。