北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1264】Poderi Aldo Conterno "Conca Tre Pile" Barbera d'Alba 2010

アルド・コンテルノ・バルベーラ・ダルバ“コンカ・トレ・ピーレ”[2010]
 
 このワインログのなかではイタリアワインはメジャーだけど、ピエモンテ州は比較的手薄。なかでもバルベーラはあまり選んだことがない。で、今回、珍しくちょっと良い値段のバルベーラに出会ったのでやってみることにした。
  
 まず見た目。見た目は不透明さを帯びたいかにもな赤ワイン色で、意外にも青色っぽさは含まれていない。香りは、まず気持ちの良いチョコレートと樽の香りが抜栓した時にプンと匂ったけれど、グラスに鼻を近づけると梅っぽい香りが強く、その奥から「青色系の線香」か「檜」のような少し珍しめな香りを伴って感じられる。あと、芯にすごく甘い香りも。
 
 口に入れてみると、初手から酸味の利いた滑り出し。梅系が中心となった酸味、それからかなり苦い。へたなアマローネ*1より苦いんじゃないかこれ?で、酸がこれほど強いけれども軽いワインではなく、ピノ・ノワールよりもシラーを連想させるようなゴツい飲み応えがある。全体的に、自分の知っているワインのなかでは「酸味を大事につくったシラー」の印象に一番近い。
 
 飲み進めると、果実味がグッと深くなり、それとなく腐葉土系の香りが混じってきて喜ばしい展開に。まあ、これぐらいの価格帯ならこれぐらい頑張ってくれて然るべきなんだけど、それだけの頑張りは示してくれた。
 
 ※二日目。おおっ!煙たくなってきたぞ!腐葉土系の香りは健在、果実味は昨日よりもしっかりしてきたような。このワイン、二日目のほうが美味い→もっと待ったほうが良かったか二日目に勝負を賭けるべきだった!今度出会う時は気をつけよう。

*1:イタリア語の「苦い」。ヴェネト州の名物赤ワインのひとつ