北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1269】Chateau de Rouquette Bordeaux 2009

 
ボルドー ルージュ 2009 シャトー ド ルーケット
 
 今日のワインはボルドーの安いワイン。ラベルもなんか安っぽい雰囲気で本当に大丈夫なの?という感じ。ただ好材料もあって良年2009年産とのこと。いくらか単純でもいいから美味いワインだといいなと思いつつ抜栓。
 
 まず見た目。なにこの青紫っぽいのは?透明度は低く、黒く濁った若々しそうなワイン。グラスのへりにベッタリとした粘度は相当なもの。一体これはどういうことでしょうか。
 
 香りは深い葡萄の香りの後ろから、杉や檜のような香りと、ほんのりピーマン。まさにカベルネ&メルローな雰囲気。甘みもそれなりに漂っていて、まずはうまそう。
 
 で、口に運んでみると、まず最初のひとくちが穏やか。ピーマンっぽさを伴った新鮮な果実味が強いタンニンと一緒に来るんだけど、タンニンと苦みが利いているせいか、果実味が弾けるのでなく、口のなかで籠もったような感触を受ける。で、節制を保ちながら喉を降りていくような。享楽的ではないけれども、我が家ではボルドーのワインには享楽性をそんなに期待していない(その役割はやっぱりブルゴーニュ!)ので、これは期待通りの展開。そんなに果実味が炸裂しないワインとはいってもタンニンと苦みで押さえ込んでいるような感じで、果実味が足りないわけではない、本当はジュクジュクっぽいのをどうにか押さえ込んでいるような雰囲気が面白い。
 
 ※二日目も、なんとなく果実味をタンニン他で強引に押さえつけているような。「拘束具のつけられた果実味豊かなワイン」といったことを思いつく。