北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1291】Filari Galasso Trebbiano d'Abruzzo 2014

 
フィラーリ トレビアーノ ダブルッツォ
 
 このワインは、イタリア料理用の白ワインとして買われたもの。トレッビアーノ種は大体ロクな思い出がないので自分じゃ買って飲みません。でも、料理用のこいつを一杯だけ失敬することにした。
 
 まず見た目。意外なほどキラキラした黄色~山吹色に近いカラー。ただし、トレッビアーノは見た目は意外と濃かったりするから、まだまだ油断は禁物。香りは微弱ながら、ほんのり蜂蜜っぽいフレーバーがかすったかもしれない。でも、その後はニスみたいな匂いが強まって少しキツい感じになった。
 
 口に入れてみると、うげー、キツさが具体的に味になったというか、「妙な煮詰めかたをした植物エキス」+ニス。酸味はあるんだけど、ブツッとすぐに消える&妙な雰囲気の植物エキスっぽくてしんどい。柑橘系の酸味だと感じるんだけど、未熟な柑橘類のような青臭さというか……。遠い昔、まだワインに親しんでいなかった頃に呑んだ「おいしくないイタリア白ワイン」を思い出すような味だ!慣れてくるとだんだん風味が薄くなっていくけど、それってあんまり褒められたことでもなし……。
 
 イタリア安ワインは、軽くて呑みやすければとりあえず合格だけど、こいつは呑みにくさを伴っていて初心者キラーな感じ。かなり冷やしてアタックしたつもりでこれだから、ぬるい温度だったら結構大変だったかもしれない。