北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1293】Martini Bellini (N.V.)

 
MARTINI BELLINI
 
 ボトル入りのベリーニといえば、カネッラ社のベリーニが今までは一般的だったけれど、こいつはマルティーニ社のもので初登場。ボトルにも「日本初上陸」と書かれた紙が貼ってある。ちなみに値段はかなり安い1000円ちょっとなので、そのぶん中身も弱めでしょう。
 
 で、ボトルからして見た目がいきなり違っていて、うすピンク色で透明。カネッラ社の、どろどろとした沈殿物たっぷりの見た目に比べると随分シンプル。果肉を使ってない!よく見ると、奇妙なことに「氷を入れて飲んでください」と書かれている!でも、まずは氷を入れずにやってみた。
 
 で、グラスに注ぐと、なんというピンク・ロゼ!水面に泡がほこほこ立ち上がるさまはビールのようではあるが、泡の立ち上りかたはゆっくりしていて結構きれい。何より色がピンクだ!香りのほうは……うげー良い香りがするぞ!「ピーチツリーフィズ」そのまんまじゃないですか!良い香りのように感じられるけれども、これって人工的に整えた香りなんじゃないのかな?
 
 で、口をつけると、甘い!すっごく甘い、それとさっきの「ピーチツリーフィズ」フレーバーが鼻先をふわふわ漂っている感じ。後味からは、なるほどプロセッコ種を用いているらしき葡萄酒っぽさはあるけれども、やはり人工的、というか研修医時代に阿呆のように飲んでいたペットボトル入りのピーチツリーフィズをもう少しワイン寄りにしたようなフレーバーとは感じられる。氷を入れてみると、そのほうが確かに呑みやすい。
 
 カクテルな飲み物だからいいっちゃいいんだけど、カネッラ社のあれみたいな天然っぽさはここにはない。うーん値段なり。おいしくないわけではないけれども、合成ワイン的なノリが強すぎるとは感じた。