北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1325】Michele Satta Costa di Giulia Bolgheri DOC 2013

 
ミケーレ サッタ  コスタ ディ ジューリア 2013
 
 トスカーナ州をはじめとするイタリア中部の白ワインって、なんとなくいかがわしいというか、「ひどいハズレを掴んでも知りませんよ!」的なところがあるけれども、ベルメンティーノ種は割と良い印象があるし、このミケーレ・サッタって作り手は好きなほうなので、今回は、あえてこのワインに挑戦してみた。ボルゲリの白ワインって、全く得体が知れないけれども、これも勉強になるでしょう。
 
 まず抜栓。うわー凄い硬いコルクだ!なんかキツキツでびっくり。ソムリエナイフを入れる角度を誤ったかな?と思いきや、いざコルクを抜いてみるとぜんぜんそんなことはない。どうしたことか、やけにキツく栓が閉まっていたらしい。で、色。普通に薄い白ワインな色をしているけれど、若干気泡が混じっている。香りを確かめると、ほのかに蜜っぽく、クッキーっぽさもあるけれども、酸っぱ苦そうなフレーバーが混入していて、ちょっとシャルドネっぽくない。実際、こいつはシャルドネではなかったはず*1
 
 で、口に含んでみると、すっごく爽やかでキツい、ちょっと強面な酸がゴゴッと来て、そこから強めの苦みとほのかな蜜っぽさが同時に来た。ふっくらともしている。イタリアの土着品種系のワインには強面な酸+苦みって組み合わせは多いけれども、こいつはバランス良いほうだと思う。単にワイルドなのでなく、蜜っぽい香りや甘さを上手く乗せて(この種のイタリア白ワインとしては)リッチ。だけどしっかり苦く、枇杷みたいな風味を伴っているのでやっぱりシャルドネ系でもない。後半になると葱みたいな凄みが沸いてきて、そこらの薄い白ワインとは趣が違う。これは骨のあるワインだ。お値段がちょっと張るだけのことはあった。
 
 ※二日目も、あまり変わりない雰囲気。

*1:後で調べてみたらヴェルメンティーノ種をメインにソーヴィニオン・ブラン種を混ぜたものとのこと