北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1335】Domaine Marquis d'Angerville Volnay Caillerets 2010

 
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ / ヴォルネイ・カイユレ [2011]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、ヴォルネで薄口なワインをつくっているダンジェルヴィーユの一級畑・カイユレ。以前に呑んだ記録としては2007年モノがあり、その時はまずまずだった様子。
 
まず、グラスに注いだ印象は「えらくまた薄いですねー」。このメーカー、この畑、このヴィンテージならさしておかしくもないのでスルー。でもグラスに注いだ状態をまじまじと眺めると、少し茶色がかっていてブルゴーニュ赤として美味そうな体裁ではある。
 
 で、香り。もうグラスに注いだ段階から、チョコレートとローソクの香りがバッチリと漂っている。それだけでなく、消石灰を連想させる香り、落雁っぽい香りがほんのりと混じっている。
 
 で、口に入れると、甘酸っぱい風味が口のなかいっぱいに広がった。今回、後味に酸味や果実味だけでなく、口のなかに粘りというか、水飴でも舐めたかのような後味が乗っているのが嬉しい。タンニンとこの粘りのおかげか、ヴォルネカイユレの「初期段階」としては軽い部類には入らないように思う。ときどきピーナッツを炒ったような雰囲気が漂うのはなんだろう?飲み進めるとトマトのような風味と濃さが宿るようになり、更に、鉄っぽさが漂ってきて少し雄々しくなった。いいんじゃないでしょうか。
 
 ※翌日も、トマト&鉄は健在。かと思えば、びっくりするほどキュートなさくらんぼ甘味が炸裂することも。昨日よりも硬くて飲み応えがあると感じる。いや、十分過ぎるほど美味くて飲み干すのがもったいなくてしようがないんだけど。これってやっぱり早飲みすぎるんだろうなー。手持ちのカイユレシリーズはもっと寝かしておかなければならない、と思った。