北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1384】Sella e Mosca Torbato "Terre Bianche Alghero" 2014

 
セッラ&モスカ トルバート
 
 これはサルディニア島の大手メーカー、セッラ・エ・モスカの白ワインだけど、観たことの無い「トルバート」という品種のもの。
 
 抜栓。うわ、気泡がいっぱいだ!これはこのメーカーの白ワインにはありがちなこと。少し赤みがかった薄い色彩で、香りは籠ったようなオイリーなやつが漂っている。駄目なリースリングみたいな。
 
 口をつけてみると、意外と甘いスタートで少しミントっぽい清々しさを帯びている。後味の段になって照り照りとしたふくらみと、すっごく爽やかな酸味がやってきた。ヴェルメンティーノ種にありがちな苦みは弱いけれども、同社のヴェルメンティーノにありそうなゴワっとした鉱質、あるいは炭酸っぽさはこいつにも感じられる。飲み進めると、香りにビワみたいな甘さが宿ってきて結構リッチに。味わいにも太さが感じられるようになって、そこらの安ワインの「どんどん痩せていく」感じとは対照的。そんなにすごいワインじゃないけど、こういうの好感が持ててありがたい。デイリー白ワインに求めたいものがきっちりあると感じた。
 
 ※二日目。なんかソーヴィニオン・ブランに相通じるようなハーブっぽい風味が強まって、照り照りとした風味と苦みもパワーアップ。あらゆる点で二日目のほうが上手く、くっきりしている。このワイン、いくらか熟成可能性を秘めている?嬉しい誤算。