北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1397】Radikon Oslavje 2000

オスラーヴィエ フオーリ・ダル・テンポ [2000]
 
 最後に出てきたのは、イタリア北東部のへんてこワインメーカー・ラディコンの白。これは以前にも対峙したことがある品で、なんとヴィンテージも同じ。非常に気になるカード。
 
 まず見た目。濁ったアンズ色をしていて、前回よりもオレンジの色合いが濃くなったと感じられる。そして前回以上に、初手から腐った切り株のような風味が漂う。「オレンジピールのような」と表現している人がいたけれども、なるほどそうだと思うし見た目とも合っている。ニスや干し柿を連想させる香りでもある。
 
 で、口をつけてみると、これがまた干し柿っぽさいっぱい。ミルキーなところがあり、少しタンニンが入っているっぽいところも手伝って、いよいよ干し柿っぽい。干しアンズとか、そういう系統よりも「干し柿」がお似合いの凄い味。そしてムルソーなんかとは違った意味で、押し出しが強くて、白ワインとしては異質な、ちょっと変わったスケール感を伴っている。けして沢山飲みたいワインではないけれども、面白いワインですね。さすがラディコン、わけがわからない。