北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1402】Rotari Alperegis Pas Dose Extra Brut 2008

 
ロータリ パ ドゼ アルペ レジス 2008
 
 このワインは、トレンティーノ・アルトアディジェ州で手ごろな価格のスパークリングワインをつくっているロータリのワンランク上級の品。なんとヴィンテージ表記まである。価格帯的には安いシャンパンぐらいになってきているので、「そういう」雰囲気のスパークリングであって欲しいボトル。
 
 まず見た目。かなり金色していますね。山吹色ではなくレモン色系統なんだけど、うまくシャンパンっぽい輝きをつくりあげている。いい色だと思う。泡も上昇速度も速すぎず、なかなか良い見た目。香りのほうは、リンゴっぽさとトースト・メレンゲ系の香りがちょうど良く混じっていて中庸なタイプ。これも合格点な感じ。
 
 口をつけてみると、苦味がごってりしていて口当たりが重く、漬物っぽさもある。おお、重量級路線ですか!酸味・甘みのスカラー量もしっかりしていて、骨太のスパークリングワインと感じる。これはスプマンテっぽくないですね。ただ、こういう骨太ワインは新世界の少し良い品にもあるわけで、ここから洗練や複雑さや飲み飽きにくさをみせてくれるかどうか。
 
 ただ、呑み勧めると良くも悪くも呑みやすい方向に(ワインが?自分が?)流されてしまって、感慨を残すような雰囲気ではなくなってしまった。うまいうまいと呑んでいるうちになくなってしまったけれども、高価過ぎないスパークリングワインはこれでいいのかも……しれない。