北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1407】Domaine Michiel Caillot Monthelie 2009

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 自分はブルゴーニュ地方中枢部南側(コート・ド・ボーヌ)のワインが好きだけど、このモンテリという村の赤ワインにはあんまり印象がない。ペルナンヴェルジュレスには親しみが、サヴィニ・レ・ボーヌには軽やかな典雅さが、サン・トーバンには気軽さがあると思うけれども、このモンテリはどうにもこうにも。今回、えらく安い村名格を発見したのでやってみることにした。
 
 見た目は、赤茶けたワインレッドで透明感があって、少し年を取ったピノとしてぜんぜん矛盾しない。薄いっちゃ薄いけれども、平格ブルゴーニュ赤に比べればグラスのへりもぜんぜん濃い。香りは、初手ではアセロラ系かな?と思ったところにローソク系の香り+チョコの香りが加わり、さらに森の下草っぽい香りも加わってまずまずの第一印象。ただし、香りのスカラー量がちょっと弱め。
 
 口をつけてみると、ちょっと苦みの強い、果実をギュッと凝縮したような風味で驚き。でも口のなかで噛みしめると、アセロラジュースを濃縮したような酸味と苦みが合わさって、それなりピノ・ノワールらしい雰囲気ができあがってきた。タンニンは予想外にきつくて、上顎いっぱいにタンニンがふっさふっさとくっついてくる。
 
 飲み進めると、今まで果実味はあっても生気が足りないと思っていたものが、だんだん補われてきた。活きがあって、果実味の豊かさを伴っていて、苦さで痩せをごまかしていると感じなくなった。それでも華やかさの足りないワインという気はする。滋養があって活きの良いけれど、人目を惹くようなタイプじゃないなー。値段と格付けを考えると仕方がないか。
 
 ※二日目もほとんど同じ展開、最初は地味で苦くて薄めだけど、呑み進めると少し華やいでくる。全体的には地味なワインで、エンジンがかかるのに時間がかかるタイプだから皆で呑むような舞台ではからきし駄目と思われ。