北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1437】Allegurini Valpolicella Ripasso "Corte Giara" 2013

 
Corte Giara Ripasso Valpolicella Allegrini
 
 今日のワインは、イタリア北東部ヴェネト州でアマローネをつくっているところの、リパッソ。リパッソはアマローネの「出涸らしでつくったワイン」、二番煎じみたいなものだと思っているけれども、二番煎じで良いワインなら一番茶は買うに値するものでしょう。前哨戦のつもりでレッツトライ。
 
 まず色合いは暗くて不透明、でも青紫よりは赤紫に近い色調。ここはそんなに特徴的じゃないんだけど、香りがとにかく「おがくず」っぽい。木の匂いはワインからよく漂ってくるけれど、こいつは飛びぬけて「おがくず」が来る。少し鼻が慣れてくると、熟した果実系の香りと苦い苦いコーヒーを予感させるものが来る。
 
 口に入れると、まず苦い!コーヒーを濃く入れて別の苦み成分(パフェの上に載っていることのある銀色のつぶつぶみたいなやつとか)を混入したような苦さが来る。ただ、この苦さに果実味が乗っているらしく、後味の段になると苦みと熟した果実味が長く残る。タンニンは予想よりは穏やかで、後味はとても長い。
 
 この苦さと果実味の控え目っぽさが、なんとも「二番煎じ」な雰囲気なんだけど、後味はなかなかパワフルで余韻が長く、後になるほど果実味が湧きあがってくる。暫く付き合っていると、ちょっと良いローヌのようなお線香混じりのフレーバーになってきて、これもなかなか嬉しい。このメーカーのアマローネはちょっと高価だけど、期待できるかもしれない。ご縁があったらお迎えしたい。
 
 ※二日目は、なんと苔のような風味がフワーっと吹き上げてきて、なんだか偉そうな雰囲気に。果実味も二日目のほうが甘酸っぱくて美味く感じられる。これはかなりアマローネっぽい。嬉しいですねぇ。アッレグリーニのワイン、また買ってみよう。