北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1452】Chateau Subilaux Bordeaux 2014

 
シャトー・スビロー 2014
 
 今日の夕食はロールキャベツとコロッケをメインにしたもの。軽い赤ワインが飲みたいけれども、手許にある赤ワインで一番軽そうなのがこいつなので選んだ。ボルドー産の高級ワインはともかく、安ワインなら、こういう食事にあわせても口のなかで何とかなってくれるでしょう。
 
まず見た目。不透明で黒っぽい、久しぶりにみるカベルネ-メルロー系らしい感じ。グラスのへりを眺めると、ちょっと青紫がかっていて若々しい感じがする。香りは、煮豆やこしあんを連想させる、和菓子っぽい甘い香りとイチゴミルクのような香りがメイン、その奥に酸っぱそうな匂いも控えているけれども、とりあえずおいしそうなやつがふんわりと漂ってくる。
 
 口に入れてみると、かなり軽い飲み口、えらくミルキーな口当たりでイチゴミルクっぽい。ただし、甘味は控え目で、苦みや酸味もそれほど激しくない。小粒ながら、落ち着いて節制の取れたワインで、もうこれだけでお値段分の元を取ったような気持ちになる。安ボルドーにいつも期待している「魅力いっぱいではないけれども落ち着き払った雰囲気」がちゃんとある。このワインは、適度な苦みとミルキーな口当たりのおかげでそれができているんじゃないかなぁと思った。明日以降が楽しみだ。
 
 ※二日目は、残念ながら少し過剰な酸っぱさが目立つようになった。そのかわり、ほんのりと苔のような香りを帯びるようになって、これもこれで楽しい。価格を考えると、これは良い安ボルドーなんじゃないでしょうか。