北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1458】Grandes Bodegas Jurgo 1998

 
フルゴ 1998
 
 まず見た目。さすがに赤茶色になっていていかにも歳月を経たワインという感じ。香りは、漆喰のような香りとジャムを煮詰めたような香りが溶け合って迫ってくる。なかなかいい香りだ。
 
 口をつけると、滑らかな口当たり……だったけれども、醤油を焦がしたようなエキスがぶわーっと口のなかに広がった。タンニンはさほどでもないけれど、この醤油焦がし、ある種のスペインワインにありそうな風味がすごく強い。そして食べ物と一緒にやると、くどいほどにジャムっぽさ、それから梅系線香のような風味も漂ってきて、これもなかなか強烈だ。
 
 飲み進めても、この感覚はあまり変わらない。ただ、少しだけ土っぽくなってきたのはありがたい。明日に期待して今日はこれぐらいにしよう。
 
 ※翌日。だいぶ飲みやすくなった。醤油焦がし風味が引っ込んで酸が少し立ってきた。なにより、土っぽいというか苔っぽいというか、安ボルドーの後半にありそうな雰囲気が立ち上がってきてありがたい。まずまず頑張っているんじゃないでしょうか。