ミシェル・グロ ニュイ・サンジョルジュ一級
※リンク先はヴィンテージが異なります
今日は久しぶりにブルゴーニュ北部のワイン。選んだのは、これも久しぶりのミシェル・グロ、モノはニュイ・サンジョルジュ。これにするか、別の作り手のフィサン一級2009をあけるか迷った末、こいつを抜栓することにした。
まず見た目は、ピノ・ノワールにしては黒っぽい色。とはいえメルローなんかに比べれば明るく透明感のある色彩ではある。香りは、初手ではチョコレートを予感させるような香りがするのみ。
口に運んでみると、「まさにコート・ド・ニュイ」「まさにニュイ・サンジョルジュ」と言いたくなるような。ビターとチョコとミルクが混然一体となったような、強いけれども物腰のやわらかい第一印象。タンニンがまだかなりあるけれども、まったく攻撃的ではなく、ふかふかとしていて心地よい。後味の段になると、フレッシュでピノピノした果実味を伴うようになって、しかもビター風味やチョコレート風味ともよく馴染んでいる。めちゃくちゃ派手なわけではないけれども大柄だけど柔和で上品で好感がもてる。
※二日目は酸味が強まって、昨日よりもバランスのとれた構成と感じるようになった。ただし、これは酸味の強いワインが好きな自分の感想で、人によっては昨日の状態のほうがおいしいと言いそうな気がした。