このワインは、イタリア北東部・フリウリ地区でつくられている土着品種・フリウラーノの品。ストッコというメーカーは、楽天のトスカニー以外は輸入していないっぽいワインだけど、フリウリにしては低価格で結構いけていた記憶が。前に呑んだのはだいぶ前で、2012年産と2011年産がログのなかにあった。これは非常に若い2015年産。
まずボトルのデザインが一新されていて、ちょっと恰好良くなっている。イタリアワインらしいデザインでもある。抜栓してグラスに注いでみると、ちょっと黄色っぽい色合い、黄金色とまではいかないけれども濃い部類にみえる。香りを確かめると、生姜や石灰岩やハッカを思わせるところと、蜂蜜の甘い香りがしっかり感じられる。あとはヨモギのような植物エキスの香り。なかなかおいしそう。
口に含むと、本当の蜂蜜にありがちな粘っこいような甘さと、すがすがしい酸味が来た!しかもそれらがあまり分離していなくて、表裏一体と感じられる。それだけだと、ちょっと良いシャルドネっぽいんだけど、このワインには生姜やヨモギのようなフレーバーが鼻を抜けていくところがあり、有名な品種でいえばソーヴィニオンブランに近いような「軽い」ところがある。全体的に自分好みな感じに仕上がっていて、たぶんだけど品質も確かのように思う。
ストッコ、この地域の安メーカーだと思って割と放置していたけれども今回飲んでちょっと見直した。他の品種もちょっと買って確かめてみよう。
※翌日。最初は少しバターっぽさが宿ってリッチな雰囲気に。その後、酸味が意識されるようになってもう少し軽くて爽やかな路線に転じた。飽きさせません。