ヌラグス ディ カリアリ イ フィオーリ パーラ
サルディニアは価格の割に良いワインが多いような気がして、ちょっと調べたくなっているところ。このパーラは、そのなかでも価格のあまり高くないワインが中心で、今回は見たことのない品種「ヌラグス」でつくられているといわれている品。はたして、どんな代物やら。
まず見た目。まずまず黄色っぽくて、どことなく緑色がかって「黄緑」に近いところがあるようにみえる。香りは、最初は残念コルク系?とおぼしきにおいとすがすがしい石灰系の香り。それらが一段落すると、ねっとりとしたはちみつを思わせる甘い香りが底からこみあげてきた。
口に入れると、まず、サルディニアで広く出回っているヴェルメンティーノ種とはずいぶん違う。酸味はスカッとしていて石灰系の風味もあるけれども、ねっとりと絡みつくような口当たりで、苦みに加えてメロン・黄桃系のくせがある。有名な品種でいえば、ソーヴィニオン・ブラン種にありがちなくせなんだけど、ソーヴィニオン・ブランにみられるようなアッサリとしたところの代わりに、やけにねっとりとしているのがこいつの特徴。あと、便利ワード「ハーブのような」を使いたいんだけど、ソーヴィニオン・ブランやヴェルメンティーノのハーブっぽさとは性質が違うと感じる。かと思えば、八朔のような、やけにアッサリした風味を残すこともある。