モーム マジ・シャンベルタン
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続いて、2007年のモームの特級。昔、2002年産を飲んだら良かった記憶があるけれども、それから長い歳月が経ち、もうあんまり覚えていない。けれども、こんな場面で再開できるとは。
まず、色。2007年というヴィンテージにふさわしい、えらく薄くて明るい色。でもって、フェノール系化合物の香りがどんどこ吹き上げてきて、メロン系の雰囲気を伴っていると感じる。
口に運んでみると、酸味が強く、ちょっと酸っぱい。ところが酸味が勝っているのに微妙に迫力がある。で、メロン風味が次第に強まってきて夕張メロンもかくやというような、熟れた雰囲気になってきた。とにかく香りが複雑で、甘く、熟成している感がある。2007年は弱ヴィンテージなことを考えると、このワイン、今まさに咲き誇っているのでは。ワインがそういう姿になっている晴れの姿に立ち会えるってえのはありがたい。またも、記憶に残る一本となった。