北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1605】Herve Charlopin Fixin 2015

フィサン 2015 ドメーヌ エルヴェ シャルロパン

 
 今日は久しぶりに3本の赤ワインをブラインドにして、うち一本をあててみる遊びをやってみた。候補として選んだのは、
 
 ・この、エルヴェ・シャルロパン フィサン 2015(ブルゴーニュピノ・ノワール種)
 ・シャトー・ド・ジャック 2012 (クリュ・ボジョレー、ガメイ種)
 ・アルジオラス ペルデラ 2014(サルディニア、モニカ種)
 
 さて、当てられるでしょうか。
 
 グラスに注がれた姿を眺めると、やや青みがかった透明度の高い、黒さのある赤ワイン。キラキラ輝いているようにもみえる。モニカにしては透明度が高いようにみえる。この時点では、モニカ以外だと思っていた。
 
 香りを確かめると、梅系の香りがキューンと来て、それに続いて、いちごミルクのような匂いがこんもりと漂っていて包容力があると感じる。梅系の香りは、ピノ・ノワールを連想させるけど、いちごミルクはモニカを思わせる。この時点では、ガメイにありそうなチープな駄菓子のような甘い匂いは感じられなかった。
 
 口に含むと、酸味は確かにあるんだけど、やけに包容力があっていちごミルクっぽさがとても強い。タンニンはそれなりあるけれども、タンニンなら、どのワインもそれなりにある。今回のピノ・ノワールは2015年産、しかもフィサンが産地なので、タンニンが豊かだからといって否定できず。でもって、タンニンが柔らかい。クリュ・ボジョレーのガメイも、モニカも、タンニンが柔らかいのはあり得る話ではある。さあ困った。香りはピノっぽいけれども、この包容力、温かみはモニカを思わせるところがある。ここで、チープなお菓子っぽい風味がよぎったような気がして、つい、中間を取ってクリュ・ボジョレーにvoteしてしまった。
 
 でもって、ボトルをみせてもらってがっかり。ええ?これピノ・ノワールなの? ボトルを眺めてから飲んでみても、ふっさりとしたタンニンと包容力のあるミルキーな展開で、クリュ・ボジョレーでもあり得るんじゃないの? と思いたくなってしまう。まあ、これはこれでとりあえずおいしいし、フィサンですよと言われるとフィサンという気がしなくもない。威張り散らすようなところがないのも、かえってフィサンらしいといえばらしいかもしれない。どれだけ飲んでも、包容力がなくならず、ピノ・ノワールなのにクリーミーですらある。若干逸脱している気がするけれども、おいしく飲めたとは思う。
 
 なんにしても間違えました。もっと練習ですね。
 (過去の対戦ログを調べ直したら、モニカにしてはこのワインは青色がかり過ぎていて、土臭さが足りないのだった。クリュ・ボジョレーにしても、お線香っぽい香りが足りないとわかった。事前にログを確かめていたら当てられたかも。これもまた悔しい。)
 
 ※二日目は、森の下草系のオーガニック風味を伴い、少し酸っぱくなった。こちらのほうがピノ・ノワール然としている。