北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1621】Banfi "Col di Sasso" Toscana Sangiovese Cabernet Sauvignon 2015

バンフィ コル ディ サッソ 2015
 
 今日は、久しぶりにトスカーナ産のワイン。随分とご無沙汰しているけれども、こいつはサンジョベーゼとカベルネを混ぜた、なんだかよくわからない代物。はてさて、どうなることやら。
 
 まず見た目。黒ずんでいて不透明、ワインの粘性が高く、やや青紫色を帯びている。たぶん、カベルネ寄りな見た目だと思う。香りは、深々としたヴァイオレット&インク。そこから少し油性マジックっぽく、杉っぽい風味も若干あるかも。あと、ほんの少し、葡萄果実にありがちな生臭さが気になる。
 
 口に入れてみると、ジャブジャブとした果実味が来て、おおっサンジョベーゼっぽい!と思ったのもつかの間、しっかりとした苦みがやってきて怯んでしまった。タンニンはそんなに厳しくないんだけど、この苦みがきつくて、果実味のフレッシュさなどに勝っていて、なかなか手強い第一印象。
 
 しかし、そこはさすがイタリアワイン、生ハムと温野菜を炒めたおつまみに合わせると驚くほど寛げて、苦みが気にならなくなってきた。その後ろから、若干生臭いとはいえ、気持ちが良くて爽快感を伴った果実味がこみあげてくる。少し単純だけど、気安い感じがあって好感が持てる。デイリーワインは、こういうのでいいんですよ。元気が湧いて来るワインだった。
 
 ※翌日は、果実味のこみあげ具合が少し衰えた。ただ、そのぶん食事には簡単に合わせられるワインになり、これは、このクラスのワインとしては決して悪いことではないと思った。